メロンの網目はどうやってできるの?


網目入りのめろんは何種類もあるけど、王様といえばやっぱりマスクメロンだね。

まん丸の果実の表面に、どうやったらあんなにうまく線が引けるのかと思うくらい、
きれいな網目が浮き上がっているもんなぁ。あれは、人間でいうと傷が治りかけた
ときにできる「かさぶた」みたいなもんなんだって。
成長すると果実の表面がひび割れ状態になって、それが固まったときに網目が出来る。
よく分からん?・・・じゃあ、もう少し説明しようか。


マスクメロンはね、受粉して果実ができたばかりのころはまず、タテ長に育っていくんだ。
ところが果実の内側はどんどん大きくなりたいのに、皮はある程度タテにのびたら休んで
しまう。すると、無理やり大きくなろうとする内側の強い力のせいで、表面には何本もの
タテじわができあがるってわけだ。メロン農家はこの状態を「あか切れ」と呼ぶよ。
それから数日すると、今度は横長に育ち始める。最初にタテ、次にヨコにのびるから、
最終的には丸い果実になるんだ。ヨコにふくれるときにはヨコ向きの線が出るから、
その前にできたタテじわとセットにすれば、なーんと立派な網目のできあがり!
ヨコじわの方は、「ひび」と呼ぶ。ま、こんなふうにして網目が入るんだけど、いいメロンを
作ろうとしたら、自然に網目ができるのをながめているだけじゃあ、だめだ。それで
メロン農家はタテじわができたら水やりを控えて、果実がぶくぶく太らないようにする。
これが「玉じめ」で、これこそまさに腕の見せどころだ。水をやらないようにすればいいかと
いうと、そうでもない。あまり強い玉じめをすると、裂け目ができて割れてしまう。
それに温度や湿度にも注意しなきゃならないし、まったく気が抜けない時期なんだ。
とりあえず網目が落ち着いたら、軍手をはめて「玉ふき」をする。その名の通り、網目
の表面をそーっとやさしくふいてやるんだ。このとき傷口から病原菌が入らないように
軍手には予防薬ををつけたりするんだね。これだけ手間をかけないと、あんなふうに
芸術作品のようなメロンは完成しないってことさ。
なになに、マスクメロンだから、皮でお面ができるのか、だって?・・・それはハズレだなぁ
マスクは「お面」じゃなくて、「麝香(じゃこう)」のことなんだ。ま、わかりやすくいえば、
「いい香りのするメロン」というのが「マスクメロン」の名前の由来なんだ。

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